はじめに
こんにちは! 前回の記事「支出を減らすための考え方」では、支出削減の具体的な項目として家賃、スマホ代、保険料、食費、ラテマネーなどを挙げました。特に保険料の部分で、「重複や過剰加入が多い」と触れましたが、今日はそれを補足する形で深掘りします。タイトル通り、「住宅ローンは生命保険である!」という視点から、住宅ローンを抱えている人が手厚い生命保険に加入する必要がない理由を解説します。住宅ローンは団信(団体信用生命保険)によって、実質的に生命保険の機能を持っているため、保障の重複を避け、保険料を大幅に削減できるんです。初級者の方は団信の基本から、中級者の方は見直しの戦略までお伝えします。これで数式の(収入 – 支出)部分をさらに強化し、貯蓄・投資に回す余裕を作りましょう!
団信の仕組み:住宅ローンの隠れた保険機能
まず、団信(団体信用生命保険)とは何かを簡単に説明します。住宅ローンを組む際、ほとんどの金融機関で加入が義務付けられる保険で、借り手(ローン契約者)が死亡したり高度障害になった場合、保険金がローン残債に充てられ、残りの返済が免除されます。つまり、家族にローン負担を残さない仕組みです。
- 加入の仕方:ローン金利に保険料が含まれる場合が多く、別途支払う必要がない(金利上乗せ型)。フラット35のように任意のケースもありますが、基本的にローンとセット。
- 保障範囲:一般団信は死亡・高度障害。特約付き(三大疾病、八大疾病など)でがんや心筋梗塞などもカバー。保障額はローン残高に連動して減少(逓減型)。
- コスト:金利に0.1-0.3%程度上乗せされるだけ。民間の生命保険より安価で、審査もローン審査と一体化。
これにより、住宅ローン自体が「生命保険の代わり」になるんです。借り手が亡くなっても、家は家族のものになり、ローンは消える。まさに「家を守る保険」ですね。
なぜ手厚い生命保険に加入する必要がないのか?
住宅ローンを抱えている人は、団信で基本的な死亡保障がカバーされているため、民間の生命保険を過剰に持つのは無駄。重複保障は保険料の二重払いになり、支出を増やします。
- 生命保険の役割重複:一般的な生命保険(定期保険や収入保障保険)は、死亡時に遺族に保険金を出しますが、団信でローン(数千万円規模)がチャラになるなら、それ以上の保障は不要かも。ローン残高が大きい若い頃は特に効果的。
- 削減のメリット:生命保険料を月数千円~1万円カット可能。浮いたお金を投資に回せば、複利で大きな資産に。例: 月5,000円節約で年6万円、利回り5%、30年で約500万円以上!
- 中級者Tips:ローン返済が進むと団信保障額が減るので、生命保険を調整(逓減型保険に切り替え)。公的保障(遺族年金など)と組み合わせ、必要最小限に。
ただ、団信はローン完済で終了するので、永続的な保障が必要なら最小限の生命保険を残す戦略を。
具体例:数字でわかる保険料削減
35歳、住宅ローン3,000万円(35年返済)、家族持ちのDさん。団信加入済みで、民間生命保険(死亡保障3,000万円、月保険料8,000円)を持っている。
- 見直し前:団信 + 生命保険で重複。総保険料月8,000円(団信は金利込みなので追加なし)。
- 見直し後:
- 団信でローン保障カバー → 生命保険を解約 or 減額(例: 保障1,000万円に、月3,000円)。
- 削減額: 月5,000円。年6万円節約。
- 運用シミュレーション: この6万円/年を利回り5%、30年積立てば、約400万円に!(年金終価係数使用)。
さらに、特約付き団信(三大疾病保障)なら、医療保険も一部代用可能。フラット35利用者は団信不加入で、民間保険を代わりに使えばさらに柔軟に削減。
注意点:全員に当てはまるわけじゃない
団信は強力ですが、万能じゃない。以下を考慮して見直しを。
- 保障の限界:団信は死亡・高度障害中心。病気やケガの生活費保障は別途必要かも。子どもの教育費など、ローン以外の手厚い保障が必要な人は最小限の生命保険を残す。
- 団信の種類:一般団信 vs ワイド団信(持病OKだが金利高い)。変更しにくいので、ローン借換でアップデートを検討。
- 家族状況:独身やローンなしの人は関係なし。共働き夫婦は連生団信(夫婦どちらかが亡くなっても保障)を選ぶと良い。
- 税金・制度:生命保険料控除の対象外になる場合あり。最新の金利や団信内容は金融機関で確認を。
- リスク:ローン完済後や繰上返済で団信終了。長期視点で計画。
中級者の方は、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談してシミュレーションを。団信を過信せず、バランスを。
まとめ:団信を活かして保険料をスリムに
住宅ローンは団信のおかげで、実質的に生命保険の機能を持っています。ローンを抱える人は手厚い生命保険を見直し、支出を減らしましょう。これで貯蓄額が増え、数式の運用部分がパワーアップ!今日から保険証券をチェックしてみて。
コメント