はじめに
こんにちは! 前回の記事「いよいよ投資。資産の何割を投資に回すか考えよう」では、リスク資産への割合決めと、若い人は生活防衛資金以外を株式に積極的に回す戦略をお伝えしました。割合が決まったら、次は「何に投資するか」です。今日は、タイトル通り「オルカン一本で良い!」をテーマに、シンプルな投資対象の選び方を解説します。概要の通り、実際に投資する対象は、全世界の株式をカバーできるオルカンだけで十分。SP500と迷うこともあるかもしれないが、ここで大事なのはどんな状況でもぶれずに継続できるだけのシンプルで明確な考えを持つこと。米国株だけにした方がリターンが高いかも!と思う人は、そのときどきでやっぱり新興国株がいい、今はバリュー株の季節だ、などと流行りに振り回されて、結果的に非効率な投資に陥ったり、大きなダメージを負い投資の継続を断念してしまう危険が高まる。投資対象×売買スタイルの組み合わせは色々考えられるが、オルカンのバイアンドホールド以外の手法はリスクの増大を伴う。それでもやりたいなら趣味であることを自覚して、限定的なサイズでメインポジションと区別してやること。これで、数式の(1 + 利回り)^運用年数部分を最大化。初級者の方はオルカンの基本から、中級者の方は他の選択肢のリスクまで深掘りします。シンプルさが長期成功の鍵ですよ!
オルカンとは? なぜ一本で十分か
オルカンとは、「All Country World Index」の略で、全世界株式インデックスを指します。代表的なものはMSCI ACWI(All Country World Index)で、米国、日本、欧州、新興国など、世界中の約3,000銘柄をカバー。1つのファンドでグローバル分散投資が可能なんです。
- なぜ十分?:多角化が自動的にでき、リスクを分散。1国や1セクターの不調を他の地域がカバー。長期で市場平均リターンを狙え、歴史的に年平均7-8%程度の成長(インフレ調整後)。 初心者でも迷わず続けやすい。
- 初級者Tips:ETFや投資信託で簡単に買える。例: VanguardのVTや楽天・全世界株式インデックスファンド。つみたてNISAで税優遇を活用。
- 利回りの期待:過去データでは、1986年から2025年7月まで、MSCI World(先進国中心だが似た指数)の総グロスリターンが年平均約8.70%。オルカンは新興国も含むので、少し変動が大きいが、多角化の恩恵大。
オルカン一本で、数式の利回りを安定させ、運用年数を伸ばせます。複雑にしないのがコツ。
SP500との迷い:リターンが高いかも?の落とし穴
SP500(S&P500)は米国大手500社指数で、過去のパフォーマンスが優秀。歴史的にMSCI Worldを上回るケースが多く、5年、10年、15年、20年の比較でもSP500が優位。「米国株だけの方がいいかも!」と思う人もいるでしょう。
- 迷いの解消:確かにSP500のリターンは高いが、米国集中のリスクあり(例: ITバブル崩壊)。オルカンは新興国含みで分散。大事なのは「ぶれずに継続」。SP500を選んでもいいが、シンプル思考を保つ。
- 流行りに振り回される危険:米国株が強い今はいいが、「今は中国株が熱い」「バリュー株の時代」と移り気になると、売買タイミングを誤り、手数料や税金で損。結果、市場平均以下に陥る。
- 中級者Tips:パフォーマンス比較ツールで確認を。過去ではSP500が上回るが、未来は不明。オルカンで「世界全体の成長」に乗るのが無難。
シンプルさが継続を支え、数式の魔法を発揮します。迷ったらオルカン一本!
他の投資対象×売買スタイルのリスク
投資の世界は選択肢がいっぱい:個別株、債券、REIT、アクティブファンド、短期売買など。でも、オルカンのバイアンドホールド(買って持ち続ける)以外はリスク増大。
- 組み合わせの例:
- 対象の多様化:新興国株、テーマ株(AI、ESG) → 流行り廃りで非効率。
- 売買スタイル:タイミング投資、回転売買 → 市場予測はプロでも難しい。税金・手数料でリターン減。
- リスクの増大:これらは「運」や「スキル」頼み。失敗で投資断念の危険。オルカンバイホルドはパッシブで低コスト、低ストレス。
- それでもやりたい場合:趣味と自覚し、総資産の5-10%以内に限定。メインポジション(オルカン)は触らず。
初級~中級者は、シンプルを優先。複雑化は敵です。
具体例:数字でわかるオルカンの効果
30歳、月5万円積立、利回り7%(オルカン期待)、運用30年。
- オルカン一本:未来価値約5,000万円(年金終価係数使用)。分散で暴落耐性あり。
- SP500一本:利回り8%想定で約6,000万円以上だが、米国不調時(例: 2000年代初頭)の損失大。過去比較ではSP500優位だが、オルカンは安定。
- 流行り追いケース:米国→新興国→バリューとスイッチ → タイミングミスでリターン5%に低下、未来価値約3,000万円。継続断念リスクも。
シミュレーションで確認を。オルカンがシンプルで強い!
注意点:オルカンでも忘れずに
- 為替リスク:円建てファンドを選べば緩和。ドル高時の恩恵も。
- 手数料:低コストETF(信託報酬0.1%以下)を。
- 見直し:年1回ポートフォリオ確認だが、売買せず。
- 中級者注意:年齢で債券混ぜる(例: 60歳で株式70%)。税制変更に注意。
- 市場の現実:過去パフォーマンスは未来保証なし。 長期視点で。
趣味投資は小さく。メインはオルカンで。
まとめ:オルカン一本でぶれずに継続
何に投資? → オルカン一本でOK! SP500の魅力に迷っても、シンプルさが継続の鍵。流行りに振り回されず、バイアンドホールドを。他の手法はリスク大、趣味なら限定で。今日からオルカンファンドを探してみて!
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