はじめに
自己紹介
皆さん、こんにちは。Heinzです。まずは簡単に自己紹介をさせてください。2025年現在、東京在住、アラフォー男性、妻ひとり子ひとり、職業は公認会計士です。
2014年、今ほどまだ世間から注目を浴びていないときにインデックス投資を中心にした資産形成を始め、かれこれ投資生活は10年以上になりました。その過程では個別株だったり先物・オプションだったりと色々なものに手を出してきましたが、一周回ってやはり平凡なインデックス投資こそが平凡な私たちにとって最適な資産運用だなと実感しています。
なぜこのブログを始めたのか
私が投資を始めたばかりのころと比べると、ネット証券・スマホ証券の躍進やインデックスファンドの隆盛に支えられ、株式投資や資産運用はすっかり大衆のものとなりました。そして今や投資・資産運用に関するブログや記事が溢れていますが、 正直に言って、ネットの海に散らばる情報は玉石混交です。中にはリテラシーの不十分な初心者につけ込んだ投資詐欺もあり、多くの被害が出ているとも聞きます。このままでは、資産形成を始めようと思っているけどどこから手をつけていいかわからない…そんな初級者がおかしな情報に騙されて人生を狂わせてしまうかもしれません。そんなことにさせてはいけない、という思いから始めたのがこのブログです。
「これだけでいい」本当に必要な情報を
あらゆる投資手法の情報がインターネットから得られる昨今ですが、私ははっきり言って大多数の人にはそんなに多くの情報はいらないと考えています。そこで、私のこれまでの投資生活を振り返って「結局これだけ知っておけばいいんだ!」と思える情報をこのブログまとめていこうと思います。
このブログでは、資産形成の基本を正直に解説していきます。ちなみに資産運用ではなく、あえて資産形成と書いています。なぜなら、資産運用でお金を増やすことだけでなく、そのもっと手前からの考え方を整えることが重要だと思っているからです。それをきちんと説明するためには、タイトル通り「資産形成のすべてを表すたった一つの数式」についてお話ししなければいけません。
資産形成のすべてを表すたった一つの数式とは
資産形成というと、さぞ複雑なことを考えなければいけないと思う人もいるかもしれません。あるいは、株式市場の荒波で一攫千金を狙う無秩序なギャンブルのように考えている人もいるかもしれません。しかし私が考える資産形成は、一つのシンプルな数式でそのすべてを表すことができます。それがこちら:
未来の資産 = (収入 – 支出) × (1 + 利回り)^運用年数
この数式が示すのは、収入を増やし、支出を減らし、賢く長く運用すれば、誰でも資産を築くことはできるというメッセージです。この数式は、複利の計算式を基にしています。複利とは、元本だけでなく利子にも利子がつく仕組みで、長期運用で威力を発揮します。それぞれの要素を一つずつ解説します。
1. (収入 – 支出):貯蓄額の基盤
数式の最初の部分は、収入から支出を引いた額、つまり毎月の貯蓄額です。これが資産形成のスタートラインになります。収入が高くても支出が多ければ貯蓄はゼロになってしまい、運用を始めることすらできません。
資産形成は「貯める」ことから始まります。運用する前にまずはその元手となるお金を貯めなければいけません。そのためにも、まずは家計簿をつけて支出を把握しましょう。例えば、月収30万円で支出25万円なら、貯蓄額は5万円。1年間それを続ければ60万円が貯まります。逆に支出が30万円を超えていたら、資産は減る一方です。いつまでも投資が始められません。
また、投資を始めたばかりで運用額が小さいうちは、運用利回りよりも毎月の貯蓄額の方が大きい状態が続きます。資産形成の初期においては利回りや運用益に一喜一憂する暇があれば、この(収入-支出)の部分を最大化することに注力したほうが遥かに効率的です。
2. (1 + 利回り):運用のパワー
次は利回り、つまり投資のリターン率です。銀行預金なら0.01%程度ですが、株式や投資信託なら年平均5-7%を目指せます。この「1 + 利回り」が、資産を増幅させるエンジンです。十分な貯蓄ができたら、運用によってそれを増やしていきましょう。
もちろん利回りが高いほど、資産の成長が加速します。しかし、そこが多くの人が失敗してしまうポイントなので注意が必要です。というのも、どうすれば高い利回りを得られるのかに意識が行き過ぎると、リスクを取りすぎている状態に気づけなくなってしまうのです。常に平穏・好調であり続ける相場なんてありません。リスクを取りすぎている人は、どこかのタイミングで手痛い損失を負い、むしろ利回りを低下させてしまったり、投資自体をやめざるをえなくなってしまいます。
私はあくまで、インデックスファンドのパッシブなリターンに満足することが長期的な資産形成のために重要な態度だと考えています。したがって数式内の「利回り」は、自分にはコントロール不能なものと捉えてください。もしそれでもあなたが市場平均以上のリターンを得たいと考えるのであれば、それはあくまで資産形成の本丸で行うことではなく、趣味としてお小遣いの範囲で行ってください。
3. ^運用年数:時間の魔法
最後の部分は運用年数で、指数関数(^)がついています。これは複利の効果を表し、時間が長くなるほど爆発的に資産が増えていくことを表しています。
若いうちに始めれば、少ない貯蓄額でも長い年月を経て大きな資産に成長します。逆に、遅く始めるとさほど大きく増やすことはできません。 アインシュタインが「複利は人類最大の発明」と呼んだ理由がここにあります。
この先の人生で、あなたが一番若いのはいつですか?それは今しかありません。ですから早急に資産形成を始めましょう。もしあなたがまだ20代で、退職まで30年以上の時間があれば、驚くほどのリターンを期待できます。この要素が、数式の「魔法」の部分。短期で一攫千金を狙うより、長期でコツコツと、雪だるまのように大きくしていくのが鉄則です。
具体例:数字で実感しよう
言葉だけじゃピンとこないですよね。では、具体的な数字を入れて計算してみましょう。
収支が月5万円のプラスで、30年間運用した場合
・(収入-支出)=60万円(1年間)
・利回り=7%
・運用年数=30年
この場合、運用の成果を表す「(1+利回り)^運用年数」は、「1.07^30=7.61」となります。これは30年かけて資産が7.61倍になることを意味しています。つまり、今年貯めた60万円が、30年先の未来には60万円×7.61倍=456万円になるのです。
さらにこれを30年間続けたと考えましょう。2年目に投資した分の運用年数は29年に、3年目に投資した分の運用年数は28年にと、徐々に運用年数は短くなっていきますが、30年分の投資をすべてあわせると、なんと資産額は最終的に6,064万円に達します。投資元本は60万円×30年=1,800万円ですから、実に4200万円もの利益を得ていることになります。
パラメーターを変えるとどうなるか
さらにパラメーターをいじって、最終的な残高がどう変わるかを確認してみましょう。
・利回りを1%にした場合(定期預金のイメージ):2,108万円
・運用期間を35年にした場合:8,875万円
・運用期間を25年にした場合:4,061万円
・(収入-支出)を90万円にした場合:9,097万円
・(収入-支出)を120万円にした場合:1億2,129万円
どうでしょうか。1番目の例を見ての通り、やはり定期預金では大して増やすことができませんね。2,3番目の例では、運用年数が5年違うだけで到達できる資産に2,000万円以上もの差が出てることがわかります。早く始めることの大事さが伝わりますね。そして4,5番目では、単純に貯蓄ペースが倍になれば資産も倍になるという、当たり前ですが強力な事実を示しています。
注意点:市場の荒波に負けてはいけない
この数式は理想形ですが、現実はそう単純ではありません。例えば、インデックス投資の利回りは平均7%程度と言われますが、それは毎年7%の利益が出るということではありません。上昇相場と下落相場を繰り返しながら、長期的には平均してそれくらいになるという意味です。実際に2000年から2010年にかけての株式市場は、ITバブル崩壊→回復したと思ったらリーマンショックと災難続きでした。その結果、10年間で殆ど利益は出ませんでした。しかしその後の目覚ましい株価の上昇は周知のとおり。苦しい時期にもいかに長期の目線をもって乗り越えていくか、運用を途切れずに続けていくかが最も重要なことになってきます。
まとめ:今日から行動を
資産形成のすべては、(収入 – 支出) × (1 + 利回り)^運用年数 で表せます。貯蓄を増やし、賢く投資し、時間を味方につける。これを実践すれば、誰でも豊かな未来が手に入ります。早く始めることの大事さは先ほども書いた通り。まずは小さな一歩からでも、すぐに行動していきましょう。


コメント